結婚したのは37才でした。
今じゃ、普通の結婚年齢だけど、20年前、ふた昔前は少数派、だったと思います。
つまり、37才まで親と同居で、掃除・洗濯・三食つきの生活をしていたので、
不便も感じないし、勤めていたら給与も賞与もはいるので、経済的に余裕があり、
やめられないリッチ生活。
今、結婚しない女子や男子が多いのと一緒、結婚するよりはるかに楽ちんですから。
ただし、後になってシッペ返しがきたけど、
この時はまさか、そんな事は考えもしなかった。
朝ごはんにバタバタ二階からおりて来たら、暖かいお味噌汁があり、
お弁当はできあがっている。
洗濯物は全部お願いして、
ついでに、クリーニングもお願いする。
さすがに30越えで、下着ぐらいは洗いなさいと言われましたが。
帰宅時間には、暖かい夕食がでてくる。
布団は昼に干してくれるので、ホカホカ暖かい。
「結婚資金は自分で貯金しなさい」と言われていたので、
結婚するのは時期不明だったけれど貯金はしました。
食費を入れろ、と言われなかったので、そりゃ自然と貯まる。
そんなに急いで結婚しなくっていい、という父親のお墨付きをゲットし、堂々の独身女子。
そんな毎日を何の不安もなく過ごしていると、
同期や後輩は、勤務していた14年の間に、殆ど寿退社。
どんどん寂しくなる。
それでも不安はなかった。それが、そもそもの勘違い、
それに気が付く頃には、最強の味方の父親はポックリ、あっけなく死んじゃうし、
女子の幸せは結婚、を豪語する母は60超え、
こりゃなんとかしないとイカンな。
遅まきながら覚悟したのが、36才でした。
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