工場勤務、粛々と進めております。
謙虚な気持ちで向き合う、これが現在の信条、なんだけど、
実際、工場の仕事が「へー、面白い!」と感じたのは最初の1時間だけ。
まあ、こんなものですね。
しかし、高齢が多い。
20代の若い子もポチポチいるけど、なんでこんな所に来るのだろう。
ここには、オシャレなパンプスも美味しいイタリアンランチもないのに。
いるのは、頑強な体のオバサンとオジサンだけだ。
そして、皆、うつむき加減で、表情も暗く、寡黙だ。
何か事を起こしたのかと、あらぬことを想像したりしてしまう。
同じ8時間を共有するのだから、コミュを持って楽しく過ごしたいけど、
とりつくしまもな感じです。
仕事はベルトコンベアで流れてくるプラ容器に、お菓子を詰めていく。
仕事のノーハウは特になく、これさえできたらOKだ。
お菓子の容器は、よくコンビニで配送のトラックから降ろされたあんな大きな箱で、
お菓子が入ると、かなり重い。
ここで、介護の仕事を思い出した。
そうそう、腹に力入れて、腰に負担をかけない方法。
何がどこで、役立つかわからないな、と頭の裡はグルグルまわる。
会話は殆ど、無い。
表情筋、老化するなぁ・・・また、顔のお肉、垂れるな、と考えたりしながら、
一日が終わった。
クラクタ。重労働ではないけど、立ち仕事で多少は重いものも持つ。それが、何度も。
大丈夫かな?自信喪失、かなり疲れるけど、・・・・頑張ります。
毎週の楽しみが、もうすぐ無くなる。
私にとって、笑われるかもしれないが、かなりのプチ生きがいなのに・・。
終わってしまう。どうしよう、気持ちの整理ができない。
「天皇の料理番」何回もTBSオンデマンドで見てます。
音楽が生だからすごくいい。
俳優さんの演技はもちろん、パリの街並みもステキだったし、
明治時代の煉瓦の建物も、きっと丸の内の三菱1号館美術館参考なんだろうと思う。
このあたり、テリトリーだったのでよく行きました。
時代考証も、かなりリアルに忠実に表現されていて、
見ている者は余計ワクワクする。
昭和を約半分生きて来た者にとって、
大正・明治は、まだまだ身近な存在だ。
兄やんの周太郎は前回で死んだので、徹底してストイックな鈴木亮平さんとは会えない。
周太郎が篤蔵に書いた手紙が、何度も出てくるが、
あの手紙の言葉の中で、
「・・・・・この世に生まれ 職も成さず家もなさず なにごともなし得ずに終わっていくであろうおれに、誇りを与えて欲しい。
おれの弟は帝国一のシェフになったと、それはおれのおかげでもあると、胸を張らせて欲しい
篤蔵、パリへ行け!おれの命を抱いて飛んでくれ!」
このパリへ行け、おれの命を・・・・飛んでくれ、でまたまた思い出した。
篤蔵ちょっと前に生まれた歌人、与謝野晶子の「君、死にたもう・・・」などは、
まさに篤蔵の生きた時代で、
与謝野晶子は珍しく、詩も作っていて、
1年前にパリ発った鉄幹を追い、仏に発つ。
それは鉄幹への思い、渡仏した彼への熱い感情を表現していて、これがスゴイ。
最後の2行が卓越だと思う。飛ぶという字は出てこないけど、飛んでいくのですよね。
金の車をきしらせよ、
颶風の羽は東より
いざ、こころよく我を追へ。
頼む男を尋ねたる、
その昔にもえや劣る。
女の恋のせつなさよ。
燃ゆる我が火を抱きながら、
天がけりゆく、西へ行く、
巴里の君へ逢ひに行く。
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