何が怖いって、貧乏ほど怖いものはないと思いました。
もちろん、健康が第一で、愛する家族も同等同順位ですが。
私の場合、若干一名は、ただの同居人状態なので、お好きなようにだけど、
その他2名は健康なので、後は経済面を充実させないと、と思っています。
短い介護職期間でしたが、お金が無い、というのはこういう事なんだと、
この年になって、やっと未知の世の中をみてきました。
きっと、何か事情があっての事だろうけど、爪に灯をともす生活って私にはできないな。
カレーのルー位は値段を気にせず買いたいのに、
アレコレ探すだけで、疲れるし、へこたれる。
お肉食べたいな、
最近のカレーは、ブーちゃんばかりだ。
グラム800円くらいのギュウを普段使いしたいものです。
そんなわけで、介護で訪問した家で、衝撃を受けたのは、
高齢父と、独身息子の二人暮らしで、
50代の息子は仕事をしており、食事は外食か、自分で色々買ってくる。
なのに、自分の父には冷蔵庫の中にあるもので作れというのだけど、
具材がない。じゃがいも1個、人参のシッポ、豚肉少々・・・という感じ。
買ってきましょうか、と尋ねても、あるものでいいです、と言う。
じゃあ、あなたにも、あるもので作ってあげましょうか、と言いたかった。
いつも別々に食事をしているようで、我が家と一緒だなと思いながら、悲しくなりました。
独居独身高齢の男性は、見栄っ張りだった。
若い時から、さんざん使って贅沢をしたので、お金がなくなり、病気にもなった。
倒れるまでは会社勤務で、大会社に居た。
という話をされるが、それだったら年金がもっとあるはずだし、
生活保護受けないといけないのは変だ。
夢を語っているのだろうな、その夢を聞くのも、この仕事のうちなんだろうな。
もちろん、感じ悪い家族もいた。
女中扱いするので、ムッとした。でもこの仕事ではよくある事らしく、
イヤならやめる、という事で、ギリギリまで辛抱しました。
人間、辛抱が大事です。親によく言われています。
一番、割り切れなかった家は、
高齢母は認知で寝たきり、高齢息子は定職につかず、フリーター。
息子さんと話していると、母親思いなのはわかるが、仕事が夜勤や遠方だったりして、
ほぼ母親の面倒はみれない。
そのうち息子が荒れた食生活から入院になった。
契約が切れたので、その後の事は知りえませんが、いい方向に向かってくれたらと思う。
息子が定職で働いていたら、と悔しい思いでした。
先日、娘に聞きました。
「母さんが高齢になって認知で寝たきりになったら、どうする?」
多少はその返答を期待して聞いたのですが、
「私が母さん介護したら、患者さんをみれないし、夜勤もできん、」
「大丈夫、やさしい介護の人に頼んであげるから」
あっ、そう、ありがとう、と言いました。
そうそう、一昨日の後輩のように、やさしい介護の方、お願いしたいです。
我ながら、うまく撮れました。
ヒナゲシの花、毎年、勝手に生え咲いています。
虞美人草とも呼ぶようですが、虞美人というと、
あの、グヤグヤナンジヲイカンセン、を思い出す。
高校の漢文で、四面楚歌などと習って、これしか覚えてないけど、ステキな話でした。
ステキな話に憧れる50女です。
虞美人の話、はここです。お借りしました。
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