病院というのは、
本当に高齢者が多いなと思った。
昨日、受付を終え、待合室に入ると、
そこには見渡す限り、白い頭か、もしくはごま塩、
中には、きれいにカラーリングした頭が並んでいた。
いつもの表参道の伊藤病院は、
30代、40代の中年や妊娠中も居て、
さほど年齢層を感じないが、
内科となると、やはり年寄りだらけ。
内科って、そういうものらしい。
もちろん、風邪引きやインフルの若年も居るのだろうけど、
ピークが過ぎたのか、昨日は見当たらなかった。
待合室は夕方なので、人は少なかったが、
一時間以上待ち、
その間、ずっと喋り続けているバアサンの話を聞くことになった。
恐怖の時間だ。
なんなんだろう。
いきなり喋りだした。
前触れなく、いきなりだ。
まず、「ずっとこちらに来られてるのですか?」
隣のオバサンに話しかけた。
よかった、
ターゲットにされたらどうしようかと思っていた。
どうやら、初めて受診したらしい。
「私ね、○○さんにずっと、15年、通ってたんですよ」
「でもね、あの女医さん、お薬が多くって」
「薬も強いので、そのせいで体調が悪くなったというと・・」
「絶対、そんな事はない、というのよね」
「薬が強すぎて、それで止めて、ここに来ることにしたのですよ」
「昔は△△にずっと住んでいたので」
「そこには、いい先生が居て、助かったのだけど」
「ちょっと通うとなると遠いでしょ」
バアサンの割にはデカイ声だ。
どこでも長いスパンで通院しているらしい。
しかし、あの医者はどうの、この医者はどうのと、
聞いていても聞き苦しい。
そのうち、今日、受診したこの病院もこき下ろされるのだろう。
そうこうしているうちに、
孫の話になり、
娘の話になり、
そうなるとお決まりのコースだ。
自分は本を持参していたが、
うるさすぎてそれどころじゃないし、
その話相手が診察室に消えたので、
次は私かも・・・(-_-;)
どうやったら、かわせるか、
聞こえないフリをしようか、寝たフリをしようか、トイレに行くか・・・
考えていたら、
今度のお相手は、
通路隔てた母子の母に決めたらしい。
そして、前回と全く同じ話が始まった。
が、多少、違う・・・
脚色しているところがある。
割愛しているところもある。
えっ・・・薬が強かったんじゃなかったっけ?
今度は、気性が合わないと言っている。
そうなんだな・・・。
そして、今回は、
「私、□□からきてるのです。」
介護施設の名前が出てきた。
友人は、介護施設の相談員をしているが、
たいてい、付き添うって言ってたけどなぁ・・・
歩ける人は自分で行くものなのかもしれない。
介護施設の相談員、
一緒に同行して病院に通院する場合も多いが、
施設で急変があった場合など、救急車も同乗するし、
行く先の病院で、危ない場合は家族にも連絡をする。
かなりハードな仕事らしいが、
病院に行くときは、ほぼタクシーを呼ぶらしい。
このバアサンは、一人で来たのだから、大したものだ。
多分、80代だろう。
しかし、よくまあ、喋る。
女って、いくつになってもお喋りなのかもしれないが、
実家の母など、全く正反対なので、
年寄りのしゃべりに慣れていない。
そういえば・・・・
あのバス事件のバアサンもずっと喋っていたっけ・・・。
思うに、寂しいのだと思う。
孤独なのだと思う。
そして、話す人が居ないのだろう。
私だって、職場がなければ、一日、だれとも話しをしないことになる。
結局、昨日のバアサンは、色々話題を替えて、
最後には、「まあ、それは大変でしたね」「お大事になさってくださいね」
その言葉を聞いて、納得するようだった。
もしかしたら、自分の20年後の姿かもしれないし、
もっと喋るバアサンになってるかもしれない
夫は居ても、話はしない、
でも、それって、おひとり様は皆、そうだよなぁ・・・。
孤独に耐えられる免疫力だな。
心の中に、何を持つか、
体幹みたいなものだと思う。
芯を、軸を丈夫にしていきたいと思った。
まだ60才過ぎたばかりだし、
親も存命だし、まだまだ友人達も元気だ。
しかし、時と共に、一人減り、二人減り・・・になるのだろう。
徐々に身の回りがスカスカになっていく。
現在の夫と暮らして以降、
しっかりしないといけない、そう思って生きてきたが、
もしかしたら、それもいい試練になっているのかもしれない。
ふふふ、何がどうなるか、分からんものだ。
禍い転じて福となす(笑)
居るのに居ないのと同じ、…と言うのも情けない話ではあるけど。(・_・;)
そう思えば、
何とかなるような気もする。
不思議なものだ。
とりあえず、
粗食が続いたので、
肉が食べたかった。(=^・^=)
ここらで焼肉しておこう。
もちろん野菜もね、
卵は、潰す派です(笑)
待てません。
久しぶりのウスターソース、
旨し、旨し♡