家に帰ると、
玄関に可愛いおすそ分けが置いてあった。
以前の勤め先の同僚からだった。
スーパーの経理をしていたのが、
かれこれ10年ほど前で、
金庫精査、売上伝票、勤怠に年末調整その他、
なんでもありで、
初めてのスーパー勤務で、楽しく仕事をさせてもらった。
なんと言っても、生鮮のとびきりの情報が入ってくる。
今日の鯖は脂がのってるぞ~
安くて旨い情報だ。
早速持ち帰り、お昆布で巻いて、酢で〆てキズシに。
(関西では、しめ鯖のことを、キズシと呼んでます)
辞めてから、長らくあんな美味しい鯖に出くわしてない。
幻の鯖だと思う。
そういう役得がスーパー勤務には多い。
同僚は、4人いて、皆、仲は良く、
合わない金庫の有高に頭を突き合わせてよく考え込んだ。
そして、皆、夫さんはステキな方ばかりで、
収入もしっかりあるのに、それでも働いていた。
そのうちの1人なんて、夫が銀行マンで、
恐ろしい年収だし、彼女が働く必要は全くなかったが、
経理事務を本社採用の正社員がすることになり、
「経理職はなくなった、残るはレジ打ち」で、
3人は辞めたけど、彼女だけ残留組となり、
頑張ってレジをやっていた。
もうそんなに働かなくっても、いいのにねぇ~
その同僚も去年暮れに、晴れて退職。
自分より3才も年上だから、
もうすぐ65才だ。
「お金はいつでも使えるから」
「いいものを買いたいから」
「美味しいものを食べたいから」
徹底している。
メガネはデパートの眼鏡売り場で買う。
ZOFFとは違う。
ああいう所のは、気楽にメガネとも呼べない値段だ、
ティファニーに居るような感覚だ。
一体、何、食べてるのだろうと思った事がある。
まあ、働く理由はなんであれ、
65才近くまで働いたなんてね、スゴイわ。
働かなきゃ行き倒れになる自分と違って、
余裕も余裕なのに、
なのに、これでもかと働くなんて、そうそう出来るもんじゃない。
そういうのを見て来たので、
なおさら、働かなきゃイカンだろ、と思う。
彼女が65才なら、自分は70まで頑張らなきゃなと。
残業で帰宅が遅く、
メールでお礼を送った。
「〇〇ちゃん、今どこに行ってるの?」
「なんか、いい仕事なーい?」
えっ・・・・(@_@;)
恐るべし銀行マン妻だと思う。
サクランボ、
大好きなの、覚えてくれてて、
ありがとう。
そう言えば、チッチとサリーって
あった。
チッチの足がサクランボの茎みたいでした。
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