いよいよ、一番避けていた、イヤな任務を果たさないといけない状況に。
昨日は、病院の送迎バスを利用してと思ったけれど、
最寄り駅でもなく、またそこまで時間がかかるので、タクシーGOで行く事に。
タクシーだと、毎回、樋口一葉が消えていく。
帰りは何時になるか分からず、帰りだけでも送迎バスを使いたい所だけど、
病院の送迎バスはお昼すぎで終了。
そりゃそうだ、診察を受けに来る人が対象だから。
病室に足早に向かう。
母は、酸素マスクをしていますが、私が声かけすると、うなづいていました。
よかった、存命だった。
看護師さんと話していると、
オシッコも少し出るようになってきているそうで、呼吸も、酸素度99なので、
補給を少し下げますね。と。
この状態で回復していくのに、どれくらいかかるのか尋ねてみると、
「中には、この危篤状態で、一ヶ月もつ患者さんもおられますし、稀ですが・・」という事でした。
なので、ずっと危篤状態の連続。
手を握ったら、2日前より、握り返す力が弱くなっていました。
点滴は一種類。
両手はシートのようなもので、巻いて、カバーしてあるけど、チラッと青い色や赤い色が見える。
きっと、痩せて、点滴などの針が入り辛いのだろう。
母は、多分、30キロちょっとだと思う。
胸も骨がむき出しになるくらい、骨と皮だ。
殆ど肉が確認できず。
娘に、お祖母ちゃん、まだ、頑張ってくれてるよというと、
「点滴は、それだけ?ユエキ・・・は、ないの?」
「それは抹消から入れるけど、心臓近くから入れるのもあるから、心臓近くについてない?」
・・・・・・ユエキ?油液?輸液?分からんけど、これだけ、そんな心臓辺りを見るの怖いし、点滴のところも、見れない」
・・・患者さんの中には、この状態で、一ヶ月もつ人も居るらしいよ。
「あのね、その点滴は、ブドウ糖みたいなものだから、栄養はないよ」
「お祖母ちゃんは、病気じゃないから、回復はないし、寿命がが近づいている状態」
「わかる?心臓がもう信号を送れなくなってきている」
・・・・💧💧💧
病院ではそんな話を娘とメールしていたのですが、
夜、帰ると、葬式の話に。
まだ頑張ってくれているのに、避けたい気持ちはあっても、
子として、見送る役目がある。
娘は「家族葬でいいからね」
・・・数年前、コロナの時に、相談に行って、簡単なのを希望してきた。
それで、毎月少しづつ積み立てみたいになっているはず、
「それ、どこ?こんなので十分だよ、」というので、
頂いた名刺の写メを送ると、
「今までにどれだけのお金を積み立てた?確認して、」
「毎月そんなに積み立てて、なんて無駄な事をしているのか、月曜に、私から、電話します、」
・・・簡単でいいけど、でも、あんまりな状況だと可哀そう。
「安い業者で、どこに遺体を安置するのかも、確認する」
「今は、令和だからね」
・・・・もうその遺体とかいう言葉もイヤ、勘弁してほしいけど、娘が怒るので、黙って頼みました。
なんだか、ボケバアサンみたいだけど。
母も丼勘定だったけど、それに育てられた娘の私も丼、
12月の入院費用から、そのもっと前から長い長い期間、建替えたまま。
でも、建て替えると言うより、娘の役目だと思っていたので疑問は感じず。
母の口座には、少ないけど少額があり、そのまま。
毎月父の遺族年金で成り立っているのですが、
母は、派手な生活でもなく、ひっそりと一人で暮らしていたので、
年金が余ってきて貯金していると思っていたら、
毎年、たくさんのお金を貯金から下ろしていたようで、ビックリ。
私など、年間200足らずの年金で、たまには遊びに行ったりして、暮らしているのに・・
母は、そういう風に育ってきたので仕方ないけど・・・
それでも、超丼、アバウトすぎる、
口座にいくら入っているかなんて、考えたこともなかったなんて・・・ビビル。
母は母なりに、一人で30年頑張ってくれたのですが、

過ぎ去った事をどうこう言っても仕方ない。今、の現実を見よ!です。
今、目の前にあるのは、見送りと葬式。
私の娘は、私一人のワンオペで大学4年間も過ごし、そのうち1年は実習の関係で下宿、
その下宿生活が、彼女を大きく?したようで、節約精神の塊。
いつも、「そんなん、無駄すぎる、高すぎる」と叫んでいますが(笑)
仕方ない、その前に谷崎の「細雪」を読んでほしい。
我が家は、アレが根底にあるから、アレが故郷(笑)
船場の前は、明治・大正は神戸で事業、
うちは失敗したけど、成功した親戚には、神戸旧住吉村の財閥も居るし、
そして、母さんは、バブル期を金融独身で40近くまで勤務、
必然的にそうなるよ・・・💦
でも、今は、節約生活です。
頑張ろう、一人っ子の母を可哀そうな目に遇わせたくない。
母さん、私が最後まで守り届ける。
朝から駅前に買い出しに行ってきました。
病院のコンビニのごはん、美味しくないし、モスに入って、一息。
いいよね、アンタは、「アーモンド頂戴、って言ったらもらえるのだから
母さんも食べるわ、美味しいよね。
何の心配もせず過ごしているペットを見ると、心が癒されます。